初夏を告げる花の季節
スカシユリ
海岸を歩いてみると、荒々しい岩場に鮮やかに咲くいわゆりを見ることが出来ます。この時期に咲くいわゆりは、スカシユリという種類です。飛島では荒崎海岸や長崎などの西の海岸でよく見られます。
花弁と花弁の間に隙間があって向こうが透けて見えることから、スカシユリと名がついたそうです。
トビシマカンゾウ
こちらはトビシマカンゾウ。スカシユリから少し遅れて咲き始めます。
飛島ではトビシマカンゾウを余すことなく使用していました。新芽は和え物、少し伸びたら乾燥または塩蔵で保存食、花弁は酢の物、枯れた葉を摘んで草履を編む…。島民にとって身近な存在であったことがわかります。
今年は例年より気温が高く花の咲き始めが早いですが、いわゆりは今月いっぱい、トビシマカンゾウは来月半ばまで見頃が続くと思います。